教習車で事故を起こして死亡した事例を知っていますか?
今回は、教習車で事故を起こして死亡した事例ついて詳しく知らない方向けに教習車で事故を起こして死亡した事例などについて詳しく解説します。
まずは、教習車で事故を起こして死亡した事例からみていきましょう。
すでに詳しい方は、改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
この記事で分かるポイント4つ
✅教習車で事故を起こして死亡した事例
✅路上教習中に事故を起こしたら誰が責任を負うのか
✅仮免の状態で教習所以外で事故を起こしたらどうなるのか
✅事故を起こしたら仮免は取り消されるのか
教習車で事故を起こして死亡した事例
2009年3月新潟での事例
夕方、18歳の男性が仮免許練習中で、36歳の教習所教官と共に路上練習を行っており、その際、道路を横断しようとしていた60代の女性を車でひいてしまう事故が発生しました。
当時、激しい雨が降っており、視界が悪かったため、2人は横断しようとしていた女性に気付くのが遅れました。
しかし、視界が悪い場合でも、減速し、横断歩道がある場所では歩行者が渡ることを予想する必要があり、さらに教官が同乗しており、補助装置やブレーキを備えた教習車であるにもかかわらず、事故が発生してしまいました。
2015年京都での事例
高速道路教習中の19歳女性と60代の教官、後部にいたもう一人の教習生が乗った車は、予定時間を過ぎても戻ってこず、後に高速道路上で悲惨な姿で発見されました。
この事故の原因は、居眠り運転をしていたトラックが転倒し、その下敷きになってしまったことで、乗っていた全員がほぼ即死状態になったと言われています。
19歳の女子大学生は、静岡から京都の大学に通うために努力し、家族と最近「仮免許を取得したよ!」と電話で話していたとのことです。
彼女は両親に父親の誕生日にプレゼントを用意していましたが、その日が娘の葬儀の日となり、より悲しい事故となりました。
2017年9月イギリスでの事例
仮免許練習中の21歳男性と同乗していた27歳男性の事故は、カーブ中のハンドル操作ミスにより側溝にタイヤがハマり、舵が効かなくなり、木に衝突するという非常に悲惨な事故で、同乗者の一人は木の枝に刺さり、死亡しました。
運転手は真面目に練習しており、速度を出したり、脇見運転やながら運転をしていなかったため、事故原因は未熟な運転操作にあったと言えます。
路上教習中に事故を起こしたら誰が責任を負うの?
事故の責任は本人にあるけれど保険もある
教習所に通っている際に事故が発生した場合、仮免許の段階であっても、事故の責任は基本的に運転を行った本人にあります。
事故が発生すれば、刑事責任、行政責任、民事責任の3つの責任が問われる可能性があります。
民事責任については、教習所が専用の自動車保険に加入していることが一般的です。
そのため、路上教習中に事故が発生して損害を与えたり被ったりした場合、通常は教習所の保険が補償してくれるでしょう。
しかし、具体的な状況によっては、異なる場合もあるため、事故が起きたら適切な手続きとアドバイスを受けることが大切です。
状況によっては教官にも責任がある
路上教習の際、教官は助手席に座り、運転の指導と安全確保に責任を負います。
事故の責任は基本的に運転者本人にありますが、特定の状況下で教官にも責任が発生する可能性があります。
具体的な状況として、以下のような状況です。
・教官が居眠りしていた場合
・教官が注意を怠り、補助ブレーキを踏むのが遅れた場合
・教官に明確な落ち度がある場合
上記の状況で教官が安全運転の指導や監督を怠った場合、教官本人や教習所側にも責任が及ぶ可能性があります。
基本的には運転者本人が最も責任を負う立場であることに変わりはありません。
教習時には教官と教習生の連携が非常に重要であり、安全な運転を確保するためには双方の責任が求められます。
仮免の状態で教習所以外で事故を起こしたらどうなるの?
教習所の路上教習以外でも、運転スキルを向上させたいと考える方は多いです。
例えば、家族の車を借りて、経験豊富な家族の同乗を受けながら練習することがあります。
仮免許を持つ人は、教習所以外でも指導を受けられる可能性があり、その際には仮免許練習中のプレートを取り付けることで、特定の道路で運転練習ができます。
これは運転練習のためであり、単なるドライブ目的では利用できません。
しかし、教習所外での練習中に事故が発生すると、無保険の状態と同等のリスクに直面する可能性があることを認識する必要があります。
家族が任意保険に加入しているからといって安心せず、実際に保険が適用される範囲を確認することが重要です。
仮免許の段階で本人が保険に入っている場合は少なく、仮に入っていても補償額が限られていることがあります。
教習所以外で運転するなら保険の適用範囲を確認しておく
家族の車を借りて運転練習する場合、家族の任意保険契約内容を詳しく確認し、仮免許での運転が保険の範囲に含まれているかを事前に確認する必要があります。
保険プランによって保険料が変動するため、通常の運転状況に基づいて特定の範囲で契約していることが一般的です。
例えば、本人限定、配偶者限定、30歳以上限定」など制限があることがあります。
仮免許が上記の制限に該当しないか確認してください。
保険適用外で事故を起こすと、保険の適用がされない可能性があるため、必ず保険適用内容を確認してから運転の練習を行ってください。
知り合いや友人の車を借りて運転する場合も、運転者に関する制限がないかどうか保険の契約内容を確認しておくと安心です。
保険会社によっては、1日限定の保険を提供することもあるため、必要に応じて適切な保険を検討し、加入してください。
任意保険に入っているから安心という訳ではない
自賠責保険は事故の被害者を最低限度の補償でサポートする保険であり、自分や他人に怪我を負わせた場合、自賠責保険だけでは全ての損害をカバーできないことがあります。
特に、仮免で自損事故を起こした場合、自賠責保険からの補償は期待できません。自分自身が怪我をする可能性もあることを忘れてはいけません。
教習所以外で運転練習を行う際には、潜在的なリスクを考慮し、適切な保険に加入しておくことが重要です。
自賠責保険だけでなく、対人賠償保険や対物賠償保険なども検討し、事故の際に自己責任で賠償しなければならないリスクを軽減しましょう。
安全運転を心がけるとともに、適切な保険でリスク管理を行うことが大切です。
事故を起こしたら仮免は取り消されるの?点数はどうなる?
仮免許は必ずしも事故を起こした場合に取り消されるわけではありません。
ただし、特定の違反行為によっては仮免許の取消しの可能性が高まります。
例えば、人身事故、物損事故を引き起こす飲酒運転、過度なスピード違反、妨害運転、指導者資格がない人を乗せて運転するなどが該当します。
仮免許を持っていても、違反があれば本免許同様に違反点数が付与され、反則金を支払う必要があります。
違反点数が6〜14点に達すると、免許停止の処分が科されます。
教習所に通っている場合、仮免許が取消しになった場合でも、補充教習を受けて修了検定に合格すれば再度仮免許を取得することができます。
【悲報】教習車で事故を起こして死亡した事例 まとめ
✅教習車で事故を起こして死亡した事例を紹介している。
✅教習車で事故を起こして死亡した事例は日本では主に2件。
✅路上教習中に事故を起こしたら基本的には本人が責任を負う。
✅例外があり教官が居眠りなどしていた場合は教官に責任がある。
✅仮免の状態で教習所以外で事故を起こすと無保険の状態と同等のリスクに直面する可能性がある。
✅家族の車を借りて運転練習する場合、家族の任意保険契約内容を詳しく確認し、仮免許での運転が保険の範囲に含まれているかを事前に確認する必要がある。
✅仮免で自損事故を起こした場合、自賠責保険からの補償は期待できない。
✅仮免許を持っていても、違反があれば本免許同様に違反点数が付与され、反則金を支払う必要がある。
コメント